2017年05月18日
カテゴリ: スタッフからのご提案 / 輸入住宅
住まいの常識を疑うと、新しい発見をすることができます。
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。セルコホーム山梨富士のタカッチです。
先週は久々にまとまった雨が降りましたね。
「恵みの雨だった」とおっしゃる方が多いかと思いますが、住宅の仕事をしている私達にとって雨はまさに天敵になる場合があります。
特に今回はセルコホーム山梨富士ホームページの「お知らせ」でお伝えしている富士吉田市内の現場がフレーミング(建て方)中だったこともあり、雨が降った時の養生(雨に濡らさない処置)対策に監督さんも苦心しておりました。
幸い大工さんや屋根屋さんの協力もあり、雨が降る前に屋根防水とサッシの取付けまで済ますことでき、建て方中の建物を濡らさずに済み「ホット」ひと安心です。
さて、今回も輸入住宅についてすこし書いていきたいと思います。
内容は「日本と北米の住まいの常識の違い」です。この記事を読んでいただければ、北米では住まいが住む人の「資産」になっていることがよくわかると思います。
お時間があればざっと目を通してみてください。
新築住宅着工戸数と中古住宅の流通状況を比較してみました!
このブログでも何度か申し上げましたが、北米では「住まいは資産」「住まいは暮らしを楽しむための道具」と捉え住み替え文化が根づいているとお話しました。
でも、私たち日本では家は消費財、毎年毎年減価償却していって、取引の際には取り壊すことが前提。ほぼ土地価格が取引価格、が常識ですよね。
そんな国で暮らしていますので、「住まいは資産」といわれてもピンとこないのが当たり前ですが、今回は北米では本当に「住まいは資産」になっているのか?調べてみました。
方法は日米の統計資料の比較です。(参考資料:2015国土交通省新設住宅着工戸数、同年米商務省住宅着工戸数、総務省統計局2014人口推計、同年米総務省Population Estimates)
参考資料によると2015米国の新築住宅着工戸数は約117万戸で日本の新築住宅着工戸数約99万戸と比べて米国の方が年間約18万戸多くなっています。
しかし、2014米国の人口が約3億1800万人に対して日本は約1億2700万人ですから、米国は日本より約2.5倍人口が多く、これを一人あたりの新築住宅着工戸数に換算すると日本が米国より約2倍も多く新築住宅を建てていることになります。
造住宅を新築する場合、森林を伐採して木を調達することになりますから、日本の新築住宅の着工戸数が米国並みに変わるだけで、いま世界規模で取り組んでいる環境保護やCo2削減にかなり貢献できそうですね。
中古住宅の流通状況を調べると更に驚きの結果に
一方中古住宅の流通状況はどうなっているでしょうか?
米国の中古住宅販売の統計年率がほぼ550万戸なのに対し、国土交通省統計資料による既存住宅取引戸数は約17万戸に留まっています。
その差なんと32倍。
米国でいかに住み替え文化が定着していて、新築住宅よりも中古住宅を購入するのが当たり前になっているのがわかりますよね。
以前、輸入住宅に関する調べ物をしているとき、この住み替え文化の発達によって意匠の悪い(かっこ悪い?)建物が自然淘汰されていったことを知りました。
新築時より中古住宅の売却価格の方が高いこともあり得るとのことですから、輸入住宅本来の、使いやすくて住み心地の良い素敵な家が多いことも頷けます。
日本にもこんな「輸入住宅の文化」が定着してくれればいいですね…。
まとめ
セルコホーム本部の新本社長は、日本の住まいに対する考え方の主流である”壊しては作る”(スクラップ・アンド・ビルド)に対して、かなり以前から異論を唱えておりました。
そのため、20年以上前から
セルコホームの理念は、日本の住まいに世界基準を適用する。でした。
今では国策として取り組むようになりましたが、当時は意味不明だった方もいたのではないでしょうか?
それを実現するためのキャッチフレーズもあります。それが3つのグッドです。
Good Quality Good Price Good design
「いい家を建て、長く快適に暮らす」そんな理想を描いている方、セルコホームの住まいに対する考え(輸入住宅)が綴られたカタログに一度目を通してみてください。
家づくりの参考になること受けあいです。
それではまたお会いしましょう。