2017年05月30日
カテゴリ: スタッフからのご提案 / 輸入住宅
憧れの輸入住宅!なぜリーズナブルな価格で建築できるか?
北米の建築システムを考察
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。セルコホーム山梨富士/富士急建設株式会社のタカッチです。
さて、ここのところ陽気もだいぶ良くなり、夏のような日になることもありますね。皆さんお変わりなくお過ごしですか。
早速ですが、このグログで数回に渡り北米輸入住宅の外観デザインがなぜ洗練されているのか?についてお話ししてきました。
今までの話を簡単におさらいすると、第一に、住み替えすることを前提に建てるので、売却時美しい建物は価格が高くなるので競って美しい住宅が建てられること。
そのため、斬新な家より不変さを重んじ、いつまでも飽きのこない伝統的な建物がつくられるようになったこと。その結果、統一された美しい街並みもできたこと。などお話しました。
しかし、今日本で400年前の住宅デザインの新居を建てようとすると、かなりの費用がかかりそうですよね。
当時の設計や資材の入手は?熟練大工さんの手配はどうするか?など。細かいところを考えだすと私のような一般人にはとても無理!となってしまいます。
では、どうやって北米ではあのような伝統的で美しい住宅を、誰もが手軽につくることがでるのでしょうか?今日はこの辺について少し考えてみたいと思います。
日本住宅と北米住宅の建築システムの違い
北米でも昔は日本で主流になっている軸組工法の家が建てられていました。しかし、工業化の進展によって合板や釘が安価に入手できるようになって以降、高性能で低価格の2×4工法の家が主流になっています。
今では北米の一般住宅の殆どが2×4工法で建てられていることは、すでに日本でもよく知られていますね。
2×4工法は価格や性能面だけではなく、様々な部分で私たち消費者へ恩恵をもたらしています。
例えば、日本で100年前の住宅と同じ仕様の家をつくろうとすると、匠の技を持った大工さんを探すのがまず大変です。しかし、北米の2×4工法は合板を使った釘止めが基本なので、昔の大工さんでも、今の大工さんでも同じ仕事ができます。
というより、今のほうが、機械化が進み資材の入手も簡単になっているのでより効率化した仕事ができそうですね。
更に北米ではホームセンターで多くの資材やアイテムを直接購入するので材工分離発注が一般的になっています。材工分離発注は建築費が透明化され無駄な経費が発生しづらくなります。
そして、これらは新築だけではなくリフォームにもいえます。
外観は100年前の風格。しかし、室内に入ると最新の空調や冷暖房システムにリフォーム済みといったことも工法が変わらず、資材や職人さんの手配がしやすいから可能なのです。
そして、何より家を効率良く建てるために見習いたいのが「Home Plan」の活用です。昔は書籍が一般的でしたが、今ではネットで簡単に検索できます。
一つのサイトで平屋から大豪邸、大型施設に至るまで何万プランもの実例が確認できます。施工写真やパースも当たり前に付いているので初心者でもとてもわかり易く安心です。
更にここからが驚きなのですが、ホームプランでは図面が1000~2000ドルといった価格でネット販売されています。
実際に建てたことはありませんが、ネットで図面を購入して申請すれば現地でそのままたてることができるようです。
※図面は現地の法規に基づいているので、日本で購入しても建てられないのでご注意ください。
まとめ
以前セルコホームが輸入住宅に参入したばかりのころ、宮城県の多賀城市にこれぞ輸入住宅といったモデルハウスがありました。その後、設計担当者の方から「ホームプランを参考にこのモデルハウスを設計した」と教えていただいたことを、記事を書きながら懐かしく思い出しています。
セルコホームでは、設計スタッフが現地視察を行って日本規格に合った【HOME PLAN】(セルコではコンセプトプラン)集を作成しています。ご希望の方には無料で資料をお送りいたしますのでお申し付けください。
ではまたお会いしましょう。